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めいのスケッチブック『葉山ビーズ時間』&『手提げ袋にスケッチブック』・日記ページ
ちゃたのこと。その1:スコティッシュフォールドの遺伝的疾患について
2011.07.05 Tuesday at 22:36
今日は7月5日。
5日は、ちゃたの月命日です。 ちゃたは5ヶ月前の2月5日、 7歳10ヶ月で突然旅立ちました。 後に述べる事情から、 ちゃたはあまり長生きはできないかもしれないとは思ってはいました。 それでも7歳は早すぎる。 まだまだ、到底逝くはずのない命でした。 前回の記事でも触れましたように、 これは獣医の医療ミス(投薬ミス)によるものです。 この記事を読まれる方が・・・ 特に、生前のちゃたを私たちと一緒に可愛がって下さった方が、 必要以上に憤ってしまうと申し訳ないので 最初に書いておきますが 担当の獣医先生とも、その病院の院長先生とも、 すでに何回も真摯に話し合いを重ね、 双方、大きすぎる「痛み」を共有できています。 親(飼い主)が、子(愛猫)を突然喪うことの痛み 獣医が、助けたかったはずなのに真逆の処置をしてしまったことの痛み 私たちはどうしてちゃたを守れなかったのか 獣医(病院)はなぜこんな痛ましいミスを防げなかったのか お互いに、必死に言葉を交わし続け 理解しあうところまで・・・というか、 誠意を尽くしあうところまで辿り着きました。 そこについては、また後日書くとして。 今日はまず、ちゃたが先天的に抱えていた「遺伝的疾患」について書きます。 どうかお付き合い下さいませ。
ところが、さらに恥ずべきことに、 一体その「遺伝子疾患」とはいかなるものかについて、 私たちは特に追求せずにいたのです。 スコティッシュフォールドが高確率で発症させうる遺伝子的疾患。 それは「骨・軟骨形成異常」です。 本来立っているべき「猫の耳」が折れる、というのはつまり 軟骨組織の形成異常から生じるものです。 平たく言えば、骨や軟骨を作るのがとにかくヘタクソ。 もちろんそんなものは意識して作るものではありません。 遺伝子に、その能力が欠落しているのです。 (だから遺伝的疾患という) スコティッシュフォールドは、骨・軟骨を「上手く作れない」だけではありません。 不必要に「作りすぎてしまう」場合もあります。 要らぬ場所にどんどん骨組織の突起や瘤(=骨瘤・コツリュウ)ができる。 当然、運動能力がガタ落ちです。 痛みのある場合もあります。 (容易に想像がつきますよね?) 鼻の軟骨を作るのもヘタで、 スコティッシュ飼いの多くの家庭で「ウチのコ、鼻血を出すのよ」と嘆く声が頻繁に聞かれます。 ハイ、我が家のちゃたぶーもそれは盛大に鼻血を噴いていました。 (だから通称「ちゃたぶー」、鼻血ぶーのちゃたぶー。) 仔猫の頃からあまりにも鼻血を出すので大変心配して、 かなりきっちりした精密検査をしてもらったものの、 多少鼻軸が曲がっているかも?程度以上の異常は見つかりませんでした。 (今思えば、この時にかかっていた獣医は「スコティッシュフォールドの先天的疾患である骨・軟骨形成異常によって鼻くう内部が狭まっていて、鼻くうを痛めやすく、出血しやすい状態である」という所見を出すことができなかったようです) スコティッシュの子がおっとりとおおらかでさほど動き回らない子が多いのは、性格的に穏やかなだけではありません。 骨の作りが異常であるため、運動能力(呼吸も含めて)に限度がある個体が多いのです。 しかし、こんなことはペットショップにはもちろん、ものの本にも書いていません。 愛らしい折れ耳の、おっとりしたかわいい猫。 そんな売り文句ばかりが並んでいます そして、何も知らずにスコティッシュを求める人々が多いゆえに、日本市場でのスコティッシュフォールドの乱繁殖は拍車がかかっています。 そう、折れ耳×折れ耳の禁断のブリーディングに手を染める輩が少なからずいるのです。 なぜなら、折れ耳の方が高値で売れるから。 そして、折れ耳同士を掛け合わせた方が高確率で折れ耳のスコティッシュが出現するから。 しかし、折れ耳の形状をもった個体が(たとえそれが折れ耳同士のかけあわせではなかったにせよ)、上記のような悲惨な骨・軟骨形成異常を発症してしまう確率は非常に高いのです。 それを知ってやっているのか 知らずにやっているのかよくわからない繁殖屋!!! 不勉強だったにも関わらず、 ・・・むしろ不勉強だったがゆえに、 私は、これらの事実を知るに付け、 彼らにこそ憤りを感じずにおれませんでした。 ちゃたはなぜか、私たちが明確におかしいと気付くほどの「異常」はなかなか発症させませんでした。 ・・・いいえ。 本当は発症していたのです。 あれだけ鼻血を出していたのですから。 でも、気付いてあげられなかった。 ほんの仔猫の頃はおもちゃに飛びついてじゃれていたのに、 「オトナ猫になっちゃったのね」というのよりずっと早い時期に 飛んだり跳ねたりしなくなった。 走ることさえ、ほとんどしなくなった。 でも、私たちはまだ気が付かなかった。 そんな馬鹿な私たちが、やっと気が付いてあげられたのは ようやく去年の夏くらいでしょういか。 ちゃたの両足のかかと部分に、明らかにゴツゴツと異常な膨らみを見つけたのです。 これが、骨瘤(コツリュウ)でした。 ネットで「スコティッシュフォールド」「遺伝疾患」などのキーワード検索をかけて情報を集めたら・・・ ちゃたについて「???」と思っていたありとあらゆる症状を見つけることができました。 その時のショックといったら!! ちゃたが抱えていた状態について、 私たちはずっと知らずにいたし、知ろうともしていなかった。 日々「無知は罪」くらいなことを偉そうに嘯いていたくせに、です。 ちゃたが見た目にはっきりわかるほど、ぴょこたんぴょこたんと歩くようになったのは、去年の晩秋くらい。 歩くだけでも痛みがあるのではないか。。。そう思うと私の胸の方が酷く痛みました。 そして、改めて獣医の診察を受けることに。 この頃お世話になっていた病院では、スコティッシュのそういった遺伝的疾患についての認識があり、私たちはようやく獣医から正しい話を聞くことができました。 そしてこれはどうにも治療法の無いことで、 なんとか上手く付き合って生きていくしかない、ということも。 対処療法としての痛みを緩和する処置(=痛み止めの処方)はできるが、 ちゃたの場合まだそこまでではない。 動けないほどになったら、また考えましょうと、、、 去年の暮れは、そういう状況でした。 (大晦日の記事でちょっと触れたのは、この事です) お判りいただけたでしょうか。 ちゃたは、生まれながらにして遺伝的な疾患を持っていました。 それは、本来なら持つべきではない突然変異の遺伝形質を、人間のエゴで定着させようとしたゆえに、スコティッシュフォールドという猫種が無理に背負わされてしまった疾患です。 その事実を知らない人は多い。 知らずに、無邪気に「スコティッシュフォールドって、耳が折れててカワイイよね〜♪♪」と目を細めている人は多い。 かつての私たちのように。 でも、この事実を知ったら、「カワイイから欲しい。飼いたい。(お金を払ってでも)欲しい、手に入れよう!」とするでしょうか? その行為が、不幸なスコティッシュフォールドをまた誕生させてしまうと知ったら?? 私たちはスコティッシュがどれだけ愛らしいか、いとおしいか、 本当に良くわかります。 今だって、また再びかつてのちゃたのように終の棲家を探しているスコティッシュがいたら、引き取りたくなってしまうほどです。 でも、そうしてスコティッシュを求める流れがあるうちは 不幸な子がたくさん生まれてしまうのです。 スコティッシュフォールドは 求めてはいけない、禁断の猫種。 そう結論しています。 折れ耳×折れ耳はもってのほか。 折れ耳×立ち耳だろうが 折れ耳×別猫種だろうが 骨・軟骨形成異常の遺伝子はついてまわります。 (こちらの獣医先生の書いた記事をぜひお読み下さい。) ※↑の記事を書かれた先生は、ちゃたの担当獣医先生ではありません。 どうか皆さん、この事実を知ってください。 スコティッシュフォールドが背負わされているものがなんなのか、 よく考えてみてください。 お願いいたします。 ↑今日ちゃたのために買ってきた小さなブーケ。 淡いピンクは、ちゃたのお鼻や肉球の色を思い出させる。 次の記事で、私たちがちゃたを喪うに至った経緯について書きます。 まだ少し書くのが辛いですが、 少しでも多くの人に知って欲しいこと、 そして伝えたいことがあります。 ちゃたに、必ずそうする、と約束したことなので。 関連記事: ・ちゃたのこと。その1: スコティッシュフォールドの遺伝的疾患について ←本記事です ・ちゃたのこと。その2:なぜ?(1) ・ちゃたのこと。その2:なぜ?(2) ・ちゃたのこと。その2:なぜ?(3) ・ちゃたのこと。その3:ちゃたからのメッセージ コメント
今日の記事で、既に涙している自分に
果たしてこの先の話が読めるのか?と言うギモンはありますが、 でも、頑張って読むので、頑張って書いてください。 やさしいめいさんならキット、 記事中にもある『何故守れなかったのか』を 強く感じすぎている事でしょう。 アマリ気負い過ぎないでくださいねぇ…(ノ_`。)。
| ジャック | 2011/07/06 2:25 AM |
めいさん
ちゃたくんのこと、Dさんの記事やツイッターのめいさんのつぶやきで知ってはいました でもどうしてもコメントができなくて… 何のお力にもなれなくてごめんなさい でも、どうかこれだけ めいさん、Dさんも、どうか ご自分を責めすぎないでくださいね 未だにラリーのときのことをきちんと書けない私が いうべきことではないかもしれませんが 遅れに遅ればせですが ちゃたくんのご冥福をお祈りします そしてめいさんたちの強さと優しさに心から敬意を表します
| 水城 | 2011/07/06 10:21 AM |
めいさん、お帰りなさい!
ブログに復帰されるのを心待ちにしてました。 ↑の水城さんがおっしゃっているように 私もたまに拝見するd氏のブログやツィートで ちゃた君の事を知り、苦しい思いを抱いておりました。 私もいまだに7年前に亡くした子の最期については あれで良かったのか?など思うくらいですから ココロの整理がつくことはないでしょうけど 吐き出せるものならすっきり出して下さい。 途中、辛かったら休んでいいんです。 いつまでも待ってますよ。
| chiaro | 2011/07/06 1:37 PM |
>ジャックさん
真夜中のコメントありがとうございます。 少々重い内容なので、その時間に読まれたらちょっとキツかったのでは?(笑) ・・・涙してくださって、そして、この先の話も頑張って読むとおっしゃってくださって、心から感謝します。 ハイ、頑張って書きますので。p(^-^)q 私のブログ記事は大抵は意味なんてあんまりない書き散らかしですけれど(笑)、 今回のちゃたのことについては、明確に、少しでも多くの人に「伝えたいこと」があります。 スコティッシュの遺伝的疾患についてもそうですし、 次回書く内容・・・具体的な医療ミスの内容についてもそう。 ちゃたからのメッセージを受け取っていただければ幸いです。
| めい@管理人 | 2011/07/06 1:53 PM |
>水城さん
御無沙汰しております! ブログ放置してこんなに時間が経ってしまっていたのに、水城さんからも再びコメントを書き込んでいただけるなんて、本当に嬉しいです。ありがとう! 自分を責める。 はい、確かに。。。責めました。 今もそういう部分が全くないわけではないですね、正直。 でも、もう二度と繰り返したくないことなので、自虐的にというのではなく、しっかり見据えたいのです。 なぜ私たちがちゃたを喪わなくてはならなかったのか。 そして私が書き出すことで自分を客観視するのみに留まらず、それを読み知った皆さんが、こんな痛みから遠く離れたところで愛する存在と楽しい時間を過ごしていただくことになれば、望外の幸せです。 綺麗事ではなく・・・心からそう思っていますですよ。(^^) ちゃたの冥福を祈ってくれてありがとうございます。 はい、ちゃたは今、あちらでラリー君たちと一緒にのんびりゴロゴロしています。 それは全く疑っていません。 背負っていたものはあるけれど、 あまりにも早く召されてしまったけれど、 ちゃたはみんなに愛されて、幸せな子でした。
| めい@管理人 | 2011/07/06 1:57 PM |
>chiaroさん
ただいまです!! chiaroさんも読んでくださって&コメントまで書き込んでくださって、ありがとうございます。<(_ _)> どんなお別れも、辛いし寂しいし、心にぽっかりと穴が空いてしまいますよね。 さんたの時にあれだけ思い知ったつもりでいたのに、 今回のちゃたの穴は、これがまたさんたの穴とは全く全然質感が異なりすぎていて・・・見つめるのが辛かったです。 でも、実は旅立った直後から、ちゃたからたくさんたくさんメッセージを受け取っているの。 それは私を守るものだった。 苦しみから解放されて欲しい、って。 何度も受け取ったの。本当に。(*^^*) それも書きます。 でも、うん、お言葉に甘えて、少しずつね。(笑) どうかゆるりらとお付き合い下さいませ。 よろしくです〜〜〜ヾ(=^▽^=)ノ
| めい@管理人 | 2011/07/06 2:19 PM |
めいさん
この事を子供達に伝えておきました。 ラリーにも元気にも、後悔ばかりでブログに何も書けない情けない私 (>_<) 勇気を出して書いてくださってありがとうございます(*^^*)
| ラリーママ | 2011/07/06 3:43 PM |
>ラリーママさん
ありがとうございます。 「ペット」として売買される命について…お子さんと一緒に考える時間を持って下さる際に、話題の一つにしていただければと思います。 勇気、というわけではないのです。 書きたくて書いています。 自分のために必要な作業だと思うから。。(^^)
| めい@管理人 | 2011/07/06 5:58 PM |
まずはお亡くなりになられた「ちゃた」さんに心よりのお悔やみを申し上げます。
うちの猫も子猫の頃から鼻血が頻繁にあり、足、特に後ろ足に奇形がみられ、骨組織の突起もみられます。 早期発見の場合にどまような手段がとれたのか、もしよろしければお聞かせいただけないでしょうか。
| もりもり | 2014/05/22 6:29 PM |
もりもりさん、
はじめまして。何年も前の記事ですが、こうしてもりもりさんの目に止まったということは、いくぶんかでも、どなた様かへの注意喚起になっているのかな…と思いました。 さて、お問い合わせの件ですが、「早期発見」はどの点に関する事柄でしょうか? 心配な症状をお書き下さっているもりもりさんの愛猫ちゃんはスコティッシュなのでしょうか。 ちゃたには本当に本当に可哀想なことをしたと、、、今でも胸が張り裂けんばかりですが、同じ哀しみをどなた様にも味わって欲しくないので、真摯にお答えしたいと思っています。 ※この場でこれ以上のやりとりをすることに支障があるようでしたら、メールアドレスを入力しておきますので、そちらへどうぞ(^-^)
| めい@管理人 | 2014/05/23 7:48 AM |
お返事ありがとうございます。
ウチにもスコティッシュが2匹おりまして、そのウチの1匹に下記症状がでており気になっております。 幼い頃から続く「鼻血」と四肢の奇形、「骨瘤」(2才頃から発生。大きくはなっていない様子)) 地域センターとなる病院には通院しておりますが、別の病気(腎不全)の治療を行っているため、そちらは様子見状態です。 同じ哀しみ・・・私もペットロスを経験しておりますのでその気持ち痛いほどわかります。 ご厚意に甘えさせていただいて大変恐縮ですが、もし情報交換ができればお願いしたい次第です。 ご連絡はメール、掲示板どちらでもご都合のよい方でお願いいたします
| もりもり | 2014/05/25 12:19 PM |
この論文は解釈が違うんですかね・・
https://blogs.yahoo.co.jp/matubarahos/27770488.html この人が言ってるヘテロは垂れ耳です。 もはやよく分からなくなってきました・・
| 通りすがり | 2017/09/11 10:01 PM |
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